- 作者: 池波正太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1987/12/23
- メディア: 文庫
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その影で真田忍びたちは家康の暗殺をはかるが、計画はすべて、惜しくも失敗。戦いのなかで壺谷又五郎、姉山甚八といったものたちが命を落とす。
西軍に組して秀忠の第二軍を足止めした昌幸・幸村親子は、信之や本多忠勝のとりなしで一命は安堵されることになる。
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関ヶ原の巻。大きな戦の裏で暗躍する忍たちの動きをいきいきと描く。おもしろい。
池波正太郎といえば鬼平や剣客商売などの江戸市井ものが頭に浮かぶが、軍記の腕もなかなかのものだ。
とはいえ、日本で一番戦争描写がおもしろいのは司馬遼太郎で間違いない。