uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

真田太平記(七) 関ヶ原 / 池波正太郎

真田太平記(七)関ケ原 (新潮文庫)

真田太平記(七)関ケ原 (新潮文庫)

石田光成率いる西軍と、徳川家康を盟主とした東軍は、ついに関ヶ原で衝突。小早川秀秋の裏切りをきっかけに西軍は総崩れとなり、戦いは家康の勝利に終わる。
その影で真田忍びたちは家康の暗殺をはかるが、計画はすべて、惜しくも失敗。戦いのなかで壺谷又五郎、姉山甚八といったものたちが命を落とす。
西軍に組して秀忠の第二軍を足止めした昌幸・幸村親子は、信之や本多忠勝のとりなしで一命は安堵されることになる。

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関ヶ原の巻。大きな戦の裏で暗躍する忍たちの動きをいきいきと描く。おもしろい。
池波正太郎といえば鬼平剣客商売などの江戸市井ものが頭に浮かぶが、軍記の腕もなかなかのものだ。
とはいえ、日本で一番戦争描写がおもしろいのは司馬遼太郎で間違いない。