uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

札幌Bグル散歩 2013年5月

5月7日 ラーメン櫻島 櫻島ラーメン


札幌でラーメンといえば味噌だが、九州ラーメンも地元民向けに一定の需要がある。過去には博多ラーメンの店が何件か営業していたし、いまも健在な店もあり、チェーン店すらある。その中で、もっとも集客力があるのが、この鹿児島ラーメン櫻島だろう。無化調スープと圧倒的な肉が売りの店だ。
休日の昼時など行列ができるという話を聞いているので、中休みがないのを確認のうえ、平日の午後4時に訪問。さすがに誰もいない。気合入れすぎたか。カウンターとテーブル三席。自分しかいないのでテーブルに座る。フラッグシップメニューの櫻島ラーメンを注文、ほどなくして配膳。うおー、すげえ肉。
基本的にシンプルな構成だ。九州ラーメンなので麺は低加水ストレート細麺。ただし博多麺ほど加水率低くない。具は煮卵、大量の小ねぎと、大量の高菜が最初から入っている。スープは無化調ということなのでくどくなく、あっさりめ。高菜を混ぜると塩気とほんのりした辛みがプラスされて味変になる。以上、それだけ。大きな特色は、やはり肉。デフォルトで3〜4枚入るチャーシューだ。
全部バラだろう。1枚は角煮風の大きな肉。1枚は巻きチャーシュー。そしてもう1枚は巻きチャーシューの炙り。どれもとろとろにやわらかく、味がしっかりしている。あっさりスープによく合う。
こういう肉塊を食べるときに最大の壁となるのが脂身だが、どれも箸で切れるほど煮込まれているためか、脂っぽさは感じない。麺、肉、麺、肉のリズムで最後までおいしくいただけた。
メニュー展開も、肉の量が基準になっている気がする。さらに肉増量のチャーシュー麺、肉をほぐした崩しチャーシュー、肉減量のチャーシュー1枚入り。どこまで行っても肉、肉、肉だ。徹底しててワロタ。
肉をおいしく食べるためにラーメンがついているような感すらあるが、ラーメン自体の味もシンプルで悪くはない。胃のキャパ、体調、腹具合によって肉の量を調整できるので、万人向けでもある。
まあとはいっても、婦女子よりは男向けではあるな。

5月19日 えびそば一幻 えびみそ・そのまま


エビでスープを取るラーメンが一時期流行っていた(今も?)。こういうブームはだいたい東京で発生し、沈静しかけのころにようやく北海道上陸となる。数年前、魚介系スープが大流行していたのも記憶に新しい。今だと煮干系か。
自分はわりと重い中二病なので、この手のブームにはほとんど興味がわかない。だいたい終息したころになってから、生き残っている店を訪問することが多い。このタイミングでの一幻初訪問は、まさにこのパターンの典型。
今でも人気の高い店で、新千歳空港ラーメン道場にも支店があり、一幻だけ行列ができているらしい。北海道に来たら純すみ系の味噌食えばいいじゃん、と思わないでもない。博多で喜多方ラーメン食うようなもんだろ。
本願寺の北西、五丈原本店のすぐそばだ。無駄に道路が広いことで定評のある北海道だが、このあたりは札幌でも歴史のある街並みなので、道がせまく雑然とした雰囲気の界隈。車で来る場合は注意が必要。迷いがち。
16時の訪問で、駐車場は7割ほどの埋まり方。店内は16人座れる長っ広いカウンターのみ。空席が4つで、配膳待ちが4組。この時間にしては混んでいる。昼時は行列必至だろう。駐車場待ちの車も出て、もともと狭い道がカオスになるのではないか。できれば市電などでアクセスしたほうがよいと思われる。
メニューはえびみそ・えびしょうゆ・えびしおの3味。スープのエビ度を指定でき、そのまま・ほどほど・あじわいに分かれている。あとオプションで太麺・細麺の選択が可能。ワンメニューだが、バリエーションは多い。そのほか、えびおにぎりと餃子があり、おにぎりはかなり人気らしい。えびみそ・そのまま・太麺でオーダー。4杯/ロットのようだ。わりと早めに出てきた。
そのままは、名前の通りえびスープそのまま。背脂が浮いているのでコクがあるが、ベースはさすがにあっさりめ。味噌の風味はあまり感じなかった。エビが味噌に勝ってる。エビだけでこんなに味が出るんだね。これには正直驚いた。
麺は低かん水で加水率高め。どちらかというと、そのままスープには細麺の方が合いそうな気がする。他にバラ巻きチャーシュー、ねぎが入り、紅ショウガの天かすがトッピング。この粉末はよく思いついたなあ。ベストマッチだ。あと黒い油もすこしだけ浮いてる。後で調べたら、エビの焦がし油らしい。
全体にバランスがよくて、とてもおいしくいただいた。とんこつスープをブレンドする、ほどほど・あじわいも食ってみたいと思った。リピートするかもしれない。さすがにトップクラスの行列店、レベルが高い。

5月19日おまけ


円山公園のようす
えびそばを食したあと、やっと桜が咲いたという円山公園を散策。公園内は花見客でいっぱい。煙とジンギスカン臭がたちこめている。お祭り状態なのは人よりもむしろカラスだ。
周辺道路は例年ながらひどい渋滞。プーックスクス(人としてねじれている感想)。



まだ満開とはいかないが、花は美しい。


ようやく紅梅も咲き始めた。平岡公園ではまったく咲いていないのに4月下旬から梅祭りをやっていたとか。せつない話だ。


縁起物なので北海道神宮を参拝。眺めただけですけど。

5月25日 味坊 ジャンボ餃子定食


円山あたりで昼食である。高級住宅街であり、しゃらくせぇオサレカフェなどが多いこの界隈。飲食店もお値段がはったり、高級感をかもしだしていたりするこまっしゃくれた店が多いのである。軽く山に登ってきた汗くせえおっさんが入る店など…あるよ、あるある。昔ながらの中華店が2件、環状通沿いに並んでいるのだ。どちらも評判は悪くなく、味のある店構えで甲乙つけがたいが、今回は味坊へ入店してみた。
創業昭和47年と看板にある。店内は小テーブル3、大テーブル1、カウンターの構成。大衆中華そのまんまの雰囲気。15時ごろの入店だったが、客が途切れることのない人気ぶりだ。
基本的にはラーメン店であり、メニューはラーメンが基本。だがボリュームがあることで定評のある定食類の方が、ここは有名だったりする。なかでも餃子定食が一押し。餃子・味噌汁・ライス・漬物のセットで、ノーマルは10個、大盛りが15個、ジャンボで20個の餃子が出てくる。大盛りとジャンボはライスも大盛り。ノータイムでジャンボ餃子定食を注文。
餃子がw これはフライパンの形かw 一口で食うのを躊躇するくらいな大きさの餃子が20個、びっしりと隙間なく並んでいる。かなりの量だ。ご飯も多いぞ、これ。1合半くらいありそうだ。なかなかの強敵。一息軽く深呼吸して、おもむろに実食開始。
こういうワンメニュー大盛りでもっとも苦労するのが、味に飽きること。餃子は特有の香りが強いので、より以上に注意が必要だ。ラー油投入タイミングと酢増量を駆使して味に変化をつける。が、焼け石に水…飽きるw どうしても飽きるw 味はまずまずよいし、量的にも問題なく完食できる範囲なのだが、味飽きにはかなり苦労した。
餃子主食説を実感したことについても記しておきたい。中国人は餃子を主食ととらえ、餃子でご飯を食うのは炭水化物オン炭水化物であり、日本で言うお好み焼きライスに等しいらしいが、なるほど、その感覚がわかる。これだけ餃子を食っていると、皮の存在が意外に大きい。餃子とは皮を食う食い物なのだということがわかった。
800円でこれだけ食えるんだから、お得な店だ。近所にあったら絶対通う。定食メニューをライス大盛りで制覇してみたい。

# 蛇足だが、餃子を作ろうと思って前日に食材一式買って冷蔵庫に入れておいたのを、退店したあとに思い出した。
# いや確かに餃子欲が高まっていたんだけどさ、だからこの店に入ったんだけどさ、食材買ってたの忘れるか普通?
# 帰ってから泣きながら餃子作りましたとさ。
# いやあ、かなりボケが進行してるな…

5月25日おまけ


午前中に所用。次の日は真駒内駐屯地一般開放に行くつもりだ。今週はあまり体を動かせないので、藻岩山に登って軽くトレーニング。


登り40分。いつ登っても40分。何度登っても40分。まったく進歩がない。
展望施設からの眺めは直接フォトライフへどうぞ。


下り30分。いつ下っても30分。何度下っても30分。まったく進歩がない。



でも標高グラフをよく見ると、斜度はないが標高差は意外にある。馬鹿にならないくらいある。標準コースタイムを計算すると登り90分、下り60分。
あれー?こんなにあったんだ。これ以上短縮するにはトレランしかないか。