uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

富良野岳〜上ホロカメットク山日帰り縦走 その3

1149 直登ルートを下る


上富良野岳から少し下ると、とたんに晴れ間が広がっている。実にわかりやすい。山が雲をさえぎってる。はっきりわかんだね。
ながながとゆるい登りが続いてから一気に稜線へ取りつく富良野岳ルートと違い、こちらのルートはほぼ直登。延々と階段が続いていて非常にうっとおしい。階段は登りにくいし下りにくい。というかこんなに階段を作るとは、このあたりの山岳会はよほど資金があるのか、あるいはヒマなのか。
正面にある奇岩は八ツ手岩と思われ。進行方向に上富良野の平地が広がり展望はよくなってきたが、ずっとこちらしか見えていなかったのでやや飽きてきた。

1214 上ホロ分岐に近づくと雪渓


勾配のきつい道を辛抱強く下っていくと雪渓があらわれ、すこし傾斜がゆるくなる。表面ザクザクで夏靴でまったく問題ないのだが、かなり腐った雪で、下手な場所を踏むとずっぽり踏み抜いてしまう。2度ほど踏み抜いてしまった。ショートスパッツをつけておいてよかった。そのままで踏んじゃったら裾から靴に雪が進入するところだった。

1229 休憩@上ホロ分岐


休憩込み5時間、休憩なし4時間15分。10分休憩。
分岐着が1221。ここまで来たらあとは比較的楽な道。急な下りで疲れがたまってきた足を休ませていく。けっこう足に来てるぞ。
まとまった距離と標高差を歩いたのはいつ以来だっけなあ…累積標高1000m以上はニペソツが最後じゃなかったっけ。ほぼ1年ぶりだ。礼文でもけっこう歩いたけど、2日にわけたので楽だったし1日分の標高差はそれほどなかった。漕ぐ筋肉、走る筋肉、登る筋肉、下る筋肉、すべて微妙に違うので毎回シーズンはじめは苦しむことになる。漕ぐ(踏む)筋肉と登る筋肉はだいたい同じような気もするが。

1302 下山


休憩込み5時間40分、休憩なし4時間45分。
十勝岳ピストンを中止したのもあり、予定より3時間ほど早く下山。でもまあ、十勝岳まで行ってたら翌日筋肉痛で動けなかったかもw 晴れてたら絶対行ったけどね。バスの時間が合えば白銀荘に下りるのもアリだった。

1304 凌雲閣


風呂はもちろんここ。十勝岳温泉凌雲閣。標高1280mに位置する温泉。フロントにいってみると無人で、呼び鈴を鳴らしても反応なし。しばらく様子を見ているとばあちゃんがでてきて、アジア系外国人の従業員と予約がどうとかごちゃごちゃやりとりしていた。場末な雰囲気がする一幕だが、まあこの手の秘湯はこんなものだろう。基本的に登山基地なので、旅館のような対応は期待しないことだ。
入浴料は800円。かなり高めだが、ここのすばらしい景色と泉質を考えれば許容範囲。ロッカーが100円有料なのはどうかと思うが。さらにタオル一式を忘れてくるという痛恨のミスをおかしたため、タオル買取り250円とレンタルバスタオル300円の散在。合計1450円の出費となってしまった。まあタオルは自分のミスなのでしかたない。
源泉は2本あり、酸性-含鉄(II)-アルミニウム・カルシウム-硫酸塩泉が源泉温度36.7度、カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉が源泉温度53.0度。無加温、無加水、消毒なし、100%純粋な源泉掛け流し。
1本めの源泉は鉄を含むため、湯は濃い赤茶色に濁る。内湯はそれなりの温度だが、露天は混合泉と思われ、二段にわかれた浴槽の、手前は40度くらいのぬる湯。向こう側は37度ほどのもっとぬる湯。ゆる湯好きにはたまりません。
そして露天の景色が、圧巻だ。富良野岳から上ホロまで、いま登ってきた山々が目の前に見える。いやあ、ぬる湯好きにこんな景色見せたら上がるわけないじゃないですかw 指の腹がしわくちゃになるまで、1時間以上ゆっくり漬かっていた。
泉質的には保温性が高いと思う。夜まで体がなんとなくポカポカしていた。
泉質最高、景色も最高。温泉目当てならバツグンの宿だろう。ただしフロントの件などからしてちょっと微妙な雰囲気もある。でもまあ、この宿を利用するのはほぼ登山客だと思われるので、そんなことを気にする人はいないと思われるが。

1524 味処新町


かなり腹が減ってきたので、上富良野でメシを食っていくことにする。上富良野といえばご当地ブランドの豚肉が有名。なにかいい店はないかと調べてみたら、ちょっとおもしろい店を見つけた。ボリュームたっぷりのとんとろ丼が、大盛りにすると2段になって出てくるというではないですか。うむ、ここに行ってみよう。
場所ですね、上富良野から十勝岳温泉・吹上温泉に向かう道沿いに大型ホームセンターなどが並ぶ一角があるが、そこのちょっと西寄り。スポーツショップの敷地内にプレハブラーメン店風の店舗がある。ちょっとあやしげな雰囲気だw 道路をはさんだ向かいにGEOがあるのと、道路から見える位置にラーメンののぼりが立っているので目印になる。駐車場は店横の未舗装部分に2〜3台とめられそう。スポーツショップの駐車場が使えるのかは、聞かなかったので不明。
内部はカウンターが5席と、小上がりにテーブルが4席。15時をまわっているので他に客はなし。入店するとおやじさんが小上がりに寝転がって野球を見ていたw
で、注文であるが…日和ってしまったw 大盛りにすると正味倍になるって話じゃないですか。普通盛りでもボリュームたっぷりという情報もある。登山中はシャリバテしないようにちょこちょこ行動食を取ってるし、運動した後って腹は減るけどかえって食えなくなるものだ。さらに、自分がこの人は大食いだと認識している人が「たいしたことない」と書いているので、逆に警戒してしまったというのもある。最後まで悩んでいたものの、結局とんとろ丼普通盛りをオーダー。

うむ、たいしたことなかった。日和って失敗したw 小ぶりのすし桶に詰められた丼は、ご飯の量で1合ほどだろう。普通の丼ものよりちょっと盛りがいいくらいの量。倍になっても2合。終盤飽きは来るだろうが、完食できる量だ。
やわらかいとんとろは甘めの濃い味付けで、照り焼き風になっている。ご飯にたれはかかっていないが、肉とちょうどいいバランス。自家製っぽい漬物の塩味がアクセントになる。なかなかうまい。この味ならなおさら大盛り余裕だったなあ。
消費税アップで50円値上げしたらしく、普通盛り850円。大盛りの値段を確認しなかったが、1300円の計算だろうか。ちょっと高いかという気もするが、上富良野ポークのとんとろがたっぷり乗っているのでこんなところかな。
退店後、富良野ラーメンの看板の店を横目にみながら「もうワンラーメン入るなぁ」くらい考えていたので、やっぱり大盛りにすべきだった。そうそう来られるわけでもないし。いやあ、悔やまれる。

1840自宅着

帰りはまったく同じルートを逆にたどる。面白みはないが最短ルートだとどうしてもこうなるので仕方ない。時間帯的に詰まっているだろうと予測していたが、思ったとおり三笠まで大型トレーラーが先頭の長い車列につかまる。順繰りに追い越していけば流れるんだけど、追い越ししない人もいるのでしょうがない。こういうとき1台2台抜いたって何も変わらないので、のんびり走るに限る。めだった遅延はなかったのでそれほど時間をロスせず帰宅。

「まったり」
あっ、また目を離したすきに席を強奪されましたね…
「香箱の組み心地がいいのにゃ」
「気に入ったにゃ」
座いすにカバーかけただけですよ。というか座いすの表面に回復不能なダメージを与えたのはどこのどなたですか…
「知らないのにゃ」

まとめ



沿面距離 13.253km
所要時間 05:39:04
行動時間 04:43:41
累積標高 1275m


295.3km


交通費 ガソリン代(推定18リッター)
入浴費 800+100+250+300
食費 850
その他 110+195

合計費用 \2,605- +ガソリン代(推定3,000)

反省点

・大雪のほうがよかったかなあ。
・日曜日は全道的に曇り予報なので土曜に行ったのに、翌日の大雪は快晴だったらしい。
・雲の上に出てたって事か。
・ガスばっかりは運だ。

感想等

・なぜかクマ鈴をつけてないグループ多し。
・自分が鈴をつけているのを見て「クマ出るの?」とか話している人も。
出ますが何か?
・去年だか一昨年だかに上ホロ非難小屋にクマが居座ったみたいな話があったはず。
・人の多い富良野十勝岳温泉コースや十勝岳望岳台コースなら確率は低いだろうけどね。
・糞などの痕跡も見なかったし。