uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

斜里岳登山ツーリング その3

0630 キャンプ場発

0400自然に起床。いやあ、よく寝た。しかし寒い!なんだこの寒さは!テントの中なのに息が白いんですけど…w 帰ってから調べたら、この日の最低気温は5度だったらしい。5度てw 一応まだ8月ですよ?道東は夏が寒いというのは熟知しているけど、さすがに8月に5度は想定外。
あまりの寒さに5時くらいまでシュラフでごろごろ。その後朝食と洗顔、テント撤収。外は夜露、内は結露ですごいことになっていた。

0756 登山口


清里セイコマで買出しをするなどして斜里岳登山口へ。途中からダートになり、ほぼフラットではあるが、一部砂利が深いところがある。カーブの砂利道はホント困る。止まれない曲がれない。下山時はちょうどカーブのところで対向車があらわれて、あやうく接触しそうになった。実際にはそれほど厳しいタイミングではなかったが、たぶん向こうはびっくりしただろうと思われる。その節はすみません。
広い駐車場があるが、ほぼ満車。素泊まり小屋清岳荘の管理者らしきおばちゃんが駐車場を整理している。端のスペースにバイクをとめ、準備して出発。

0816 沢沿いを進む


斜里岳には旧道と新道の2ルートがあり、旧道は沢沿い、新道は尾根伝いに歩く。旧道を登り新道を下るコースが一般的。沢を下るのは技術的に難しいので、必然的にそうなる。
序盤は何度も渡渉をくりかえし、沢を遡行していく。沢装備までは不要で、通常の夏山装備で十分。

0834 下二股分岐


新道と旧道の分岐点。上流でまた合流することになる。旧道をまっすぐ行った方が距離的には近い。

0846 滝も現れる

0850 羽衣の滝が見えてくる

0852 羽衣の滝

0903 滝の上から

0910 万丈の滝

0924 滝を登る


行けども行けども沢だ。滝も多くあらわれ、変化が多く、実に楽しい道だ。
滝にへばりつきながら登るような箇所もあるが、別段難しくはない。登るぶんには。下ろうとすると沢登りの技術が必要だろう。

0941 上二股分岐


1時間45分。10分休憩。
新道との合流地点。携帯トイレブースがある。
ここから先は少しだけ枯れ沢が続く。きつくなってきた傾斜が一瞬ゆるやかになったと思うと、まもなく斜里岳と南斜里岳の肩まで急登がはじまる。

1030 山頂

1031 知床半島@山頂

1031 国後島@山頂

1031 野付半島@山頂

1032 屈斜路湖@山頂

1032 摩周湖@山頂

1032 網走方面@山頂


休憩込み2時間半、休憩なし2時間20分。30分休憩。
うおう、こりゃあ絶景だ。眼下には広大な畑がパッチワークのように広がっている。海には知床半島がどっしりと張り出し、その右奥には国後島がくっきりと見える。北側に目を移すと屈斜路湖摩周湖が静かな湖面を見せている。
知床半島に雲がかかっているのが画竜点睛を欠くか。しかし、遠目に見ると独立峰のように見える斜里岳だが、こうしてみると複数の山のかたまりなのだな。
絶景をながめながらゆったりと昼食をとり、ぼーっと過ごす至福のひととき。いやあ、天気にめぐまれてよかった。寒かったけど。

1141 龍神の池分岐


下りは新道に入る。上二股分岐からすぐの位置に分岐があり、少しだけ下りてみたが、思いのほかがっつり下っているので引き返してきた。地図をみても、ちょっと遠い位置にある。まあ次の機会、ということで。

1157 1250ピークからの斜里岳山頂

1200 稜線上に続く新道


新道はいったんコルまで下ってから、稜線上へ登り返す。下って、登って、また下って、また登って、最後に急斜面を一気に下りる。うんざりであるが、稜線は森林限界より上にあるので眺めがよい。

1328 下山


下り休憩込み2時間半、休憩なし2時間20分。全体で休憩込み5時間半、休憩なし4時間40分。
登りと下りが同タイム。旧道に合流するまでの下りがものすごくつらかった…
さて、今日はここから約350km走って帰らねばならぬ。無事故無検挙で帰宅するまでが旅です。どうしても疲れたら途中で一泊も選択肢。

1423 道の駅 パパスランドさっつる


そのまえに風呂に入っていきましょうか。札弦の道の駅メイン施設、日帰り温泉パパスランドさっつる。この道の駅は幹線国道から離れた位置にあり、なかなか立ち寄ることがない。地元住民以外が通ることって…そうだなあ、川湯温泉-知床間を移動する場合くらいか。自分もむかしスタンプラリーをやっていたときに立ち寄ったきりだ。
清里市街にも温泉はあるのだが、わざわざここを選択したのは、もちろんソフトクリーム消化のため…ところが。ソフトクリーム売り場が営業終了ですよ。うわあ、こんなところめったに来ないのに。
ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉。掛け流しをうたっている。湯の印象はまったく記憶にない。よくある日帰り施設という印象のみが残っている。

1550 オーチャードグラス



早めの夕食はここに決めていた。前日の停車場につづいて、無人駅駅舎利用カフェ。川湯温泉駅の駅舎で営業している。この駅、釧路湿原を探索する人や、川湯温泉を利用する人、はては釧網線乗り鉄まで、無人駅のわりには乗降客が多く、夏場は観光案内人も常駐している。なら無人駅にすることもないような気もするのだが、冬の事情もあるのだろう。
16時近くという、もっとも客数の少ない時間帯だが先客が3組ほど。ちょうど列車が上り下りとも入る時間だったのもあるかも。適当に席につき、メニューをながめる。ハンバーグ、カレーなどの洋食屋メニューが並んでいるが、注文するものは決まっているのだ。名物メニューだというビーフシチュー。

10分ほどかかって配膳。皿盛りライスとサラダがセットになっている。盛りは一般的かな。サラダのドレッシングがうまかった。
肝心のビーフシチューは、肉がほろほろに煮込まれている。口に入れると噛むまでもなくほぐれる感じだ。が、若干牛肉の臭みがのこっており、ちと残念。デミグラスソースはコクがあり、これはうまい。ハヤシライスの要領なので、ライスにも合う。
基本洋食屋のビーフシチューなので、やはりそれなりのお値段はする。値段と味のバランスということになるが、まあロケーション込みのお値段という印象はもった。この場所で食べるからこそ、価値があるかもしれない。

1640 道の駅 摩周温泉



札弦のかわりにというわけではないが、弟子屈の道の駅でソフトクリームを摂取。で…弟子屈
こちらは屈斜路湖摩周湖川湯温泉周辺に行こうとすると必ず通るといって過言ではない位置にある。実際何度も訪れているわけだが、なぜかソフトクリームは未消化だった。いつでも来られると思うと後回しになる法則だろうな。酪農がさかんな土地柄らしく、ミルクの風味が強くてうまいソフトだった。

2200 自宅着

1700に弟子屈を出て、足寄で休憩したのが1830ごろ。そこから道東道に乗り、占冠PAで休憩したのと、ガソリンが切れかけて輪厚SAで給油したのを除いて一直線で帰宅。日が暮れるとさすがに寒い。日勝のあたりは外気温14度くらいだった。あるラインを超えるとトンネルの方が暖かいのね。トンネル内は気温が一定だからな。


「もふっ…」
おや、ずいぶんと冬毛でらっしゃる。
「寒いにゃ」
まだ朝晩だけですから。もう1か月もすればストーブ出しますよ。
「早く出せにゃ」

まとめ


893.4km



沿面距離 10.573km
所要時間 05:32:10
行動時間 04:39:45
累積標高 1150m


交通費 4770 +ガソリン代(推定35リッター)
宿泊費 400
食費 900+400+226+1566
酒代 291+325
入浴費 400+390
飲物等 100*3+120*3
ソフト 250+350+280+300

合計費用 \11,508- +ガソリン代(推定4,400)

反省点

・砂利ダートのカーブは十分気をつけたい。減速が不十分だった。

感想等

・寒かった!
・でも斜里岳おもしろかった!
・道東の秋は天気がよくてよろしい。