uruya’s diary

夏山登山とツーリング。冬は鉄分多め。

美瑛ポタリング その1

要旨

北海道といえばまず旭山動物園、次に富良野・美瑛らしい。世間的には。旭山動物園は既訪。上富良野十勝岳連邦の登山基地であり何度か訪問、富良野駅は鉄道の要地のため嫌というほど降り立っている。ちなみに『北の国から』に興味がないので麓郷はアウトオブ眼中(死語。
富良野にはファーム富田しかないし、南富良野には幾寅しかない。下富良野は行きかう人とてない凍てつく平原。西富良野は人外魔境。北富良野すでに滅び、東富良野まさに立つべし。いわんや武蔵富良野をや。途中から意味不明だ。
残る美瑛だが、人工的自然にあまり興味がない自分、白金温泉と道の駅に立ち寄ったのみ。たまには観光客っぽいことをするシリーズ。美瑛をポタリングして観光名所を見に行こう。

計画

午後から出発し、上富良野で前泊。早朝から名所を回り、早い時間に帰宅する。

行程

1300 自宅発

今回も内容はないが写真が多いため無駄に3分割。
出がけに準備していたら、サイコンが行方不明に。どこに行ったんだろうなあ?深川周辺道の駅ぐるぐるの後、走行距離を確認するために取り外してどこかに置いたはずだが…おもちゃにされて家具の裏にでも入り込んだか?うーむ困った。このさいバージョンアップしようかしら。でも本格的にやってるわけじゃないし、速度と距離さえわかればいいしなあ。

1459 道の駅 うたしないチロルの湯



上富良野へ出る最短距離は岩見沢から裏道の道道を行き、桂沢湖へ抜けるルート。今回は道の駅2駅を制覇するため、往復とも歌志内・芦辺を経由する。
山あいの道道沿いに細長く広がる歌志内市。かつては炭鉱でにぎわったが、人口流出がはげしく、現在日本一人口の少ない市になっている。市街なかほどにある歌志内温泉道の駅でソフトクリームを摂取。ごく普通のバニラで、特徴はなかった。

1530 宝来軒


芦別といえば、という名物メニュー、ガタタン。とろみつき中華スープで、基本形はスープ単品。ラーメンの麺にかければガタタンラーメン、チャーハンにかければガタタンチャーハンなどのバリエーションがある。満州引き揚げ者が現地の料理を参考に開発したとか。昔からあるメニューで、名称は聞いたことがあったが、近年テレビ番組で紹介されるなどして有名になったようだ。
御当地Bグル流行りの昨今、芦別市としても当然プッシュする。市内にはガタタンを提供する店がいくつもあり、ガタタンマップなども製作されている。今回は老舗宝来軒を訪問してみた。料理にボリュームがあることでも有名な店。
著名人のサインや写真などが飾られている店内。雰囲気は町の大衆中華屋。1530の訪店だが普通に営業しており、1100〜2000の通し営業かと思われる。ただし未確認。通し営業は週末だけかもしれない。

ガタタンラーメンを注文。スープの上にあんが乗る形式ではなく、麺の上に直にあんがかかっている。とろみは強め。やけど注意だ。麺を焼けばそのままあんかけ焼きそばになりそうな気もするw
たっぷりの野菜が入った八宝菜的な具材内容だが、特徴としては上新粉と思われる団子が入っていたことか。とろみもあるのでボリュームはたっぷりだ。麺は西山の高加水かんすい強めのちぢれ中細、いわゆる札幌麺。あんの絡みがよいので相性はいいだろう。
正直、びっくりするほどうまいとか、目新しいとか、他に類をみない料理ではない。ありきたりのものを、ちょっと工夫したメニュー。だが、そここそが価値だ。かつての炭鉱マンたちが常食したメニューが、この町に根付いてまだ存在するということ。これぞ御当地Bグル。昨今のむりやり作ったBグルとは一線を劃す、真のBグルだと思う。

1732 ここをキャンプ地とする


もしものときは最悪帰れる距離なので、事前確認せずに飛び込み。白金キャンプ場とどちらかと考えていたが、上富良野到着時点で17時ちょっと前だったので日の出公園キャンプ場へ。ファミリーキャンパーやライダーで大混雑だが、水場から遠い不便な場所は若干の空きあり。なるべく静かな場所を選びたいので願ったり。
入浴後コンビニで麦酒を2本買って帰り、ラジオを聞きながら飲んで、その後はうとうとと半睡眠。一般キャンパーは宵っ張りで、23時くらいまで話し声が聞こえた気がする。あたりが静まってから本格的に就寝。

1740 フラヌイ温泉


就寝前、入浴を済ます。このキャンプ場はすぐ裏にスーパー、コンビニ、温泉があり至極便利。しかも温泉はフラヌイ温泉だ。一度来てみたいと思っていた。
ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。源泉温度31度で、そのまま入れない温度ではない。源泉浴槽と、加温・循環浴槽1つがある。この源泉浴槽がおもしろい。盛夏の海水温くらいの温度なので、まず加温浴槽で体を温めて入ってみる。最初は冷たく感じるが、漬かっていると徐々に体が温まってくる。そしてこの湯は炭酸を多く含んでおり、漬かっていると体毛に気泡が大量に付着するのだ。うはw 泡をシュワシュワってするの気持ちいいw
日別で男女入れ替え制の浴場は、この日は「東の湯」。サイロ型のエクストラ源泉浴槽があり、源泉が足元から湧き出してザブザブと掛け流されている。いや、おもしろいわー。
温度が低いからいつまでも入っていられるが、宿泊客もあるので混み合っており、ほどほどで切り上げる。宿泊は登山客が多かったようだ。つい先日十勝岳大正火口で硫黄の自然燃焼現象があって騒ぎになり、登山規制が敷かれて解除になったばかりだが、さすが7月の100名山、人気が高い。

0511 青い池


4時起床。洗顔をすませ撤収。朝食はコンビニ弁当で適当にすます。便利すぎて工夫がない。
昨年十勝岳に登った帰り、駐車場に待ち行列ができていてスルーした青い池に立ち寄ってみた。砂防ダムに水が溜まり池になったもの。美瑛川と同じ原理でエメラルド色に見える。人間が手を入れたものでも、思いがけずこんな景色を生み出してしまうのが自然の偉大さだろう。立ち枯れた樹木が神秘性を増している。晴天なら空の青さを反射してもっと澄んだ色になるはずだ。

0537 道の駅 びえい「丘のくら」


スタート地点道の駅に車をとめ、自転車を組み立て。ただでさえ狭い美瑛の道の駅駐車場だが、すでに満車状態。車中泊に利用している車が多いみたいだ。さすが有名観光地は違うねえ。
あと最近こういう旅ツーリングをするようになって気づいたのだが、車上生活者みたいな人たちがある程度存在する気がする。
公共駐車場を占有していることに関しては、他人のことをどうこう言える立場ではない。


つづく。